今日は日帰りバスツアーに参加です。
ストーンヘンジに行きたかったので、 ウィンザー城とバースがセットになったツアーに申し込んでおきました。
バスはメトロのビクトリア駅から歩いてすぐの高速バスの発着所 ビクトリア・コーチ・ステーションから出ます。

7：45集合なのですが、迷いそうなので早めに行き、 エヴァンエヴァンズツアーズ社のカウンターを探して聞き目的のバスに乗車しました。
バスはきれいで座り心地も良く快適でした。
ガイドさんは流ちょうな日本語と英語で同じ内容を交互に説明してくれます

８時に出発したバスは９時過ぎにウィンザー＆イートンセントラル駅近くの バス駐車場に到着、駅を抜けてウィンザー城に向かいます。
構内には素敵なエンブレムの女王陛下のお召し列車もありました。
アーケードを抜けて少し歩くと城壁が見え、開門前だというのにすでに列ができています。

「先にトイレを済ませる人〜」とガイドさんから案内され向かった近くの公衆トイレ、 なんとこの上は、ウィンザー・ギルドホール、 チャールズ皇太子がカミラ夫人と再婚した場所でした。
開門と同時に列は動き始め、中のセキュリティチェックでまた並びましたが、 それでも３、４０分で入場することができました。

日本語のオーディオガイドが配られるので、これを聞きながら観光です。
まずはステート・アパートメンツ。
女王の居室の他、謁見の間、女王主催の晩餐会の会場となる大広間など、 豪華絢爛な部屋が公開されています。

クイーンメアリーの人形館もこの中にあるのですが、現在修復のために休館中。
1/12の大きさで女王の居間、子供の寝室、キッチンのほか家具、絵画、調度品に至るまで すべてが精巧に作られていて、ワインボトルには本物のワイン、電気水道完備で、 図書室にはモームやドイルらの作家がこの家のためだけに書きおろした本まであるそうです。
見てみたかったなぁ。

外観以外は撮影禁止なので、内部のお写真は公式ＨＰなどからお借りしました。

ミドル・ウォードへ入るとラウンド・タワーの回りはイングリッシュガーデンが素敵です。
タワーには英国国旗が掲げられていたので女王陛下は不在のようです。
坂道を上がって下方を見るとイートン校が見えます。

その先にあるのは、ヘンリー王子の結婚式で注目を浴びたセントジョージ礼拝堂です。
英国のゴシック様式建築の最高峰の一つで、 ヘンリー8世やヘンリー8世の3番目の王妃ジェーン・シーモアや ヘンリー4世以降10人の王が葬られています。

これで終了、集合場所の駅に向かいます。
11：15までにバスに戻らないと置いて行かれてしまいます。
衛兵交代のない日だったし、人形館も休止中だったのでけっこうゆっくり回れました。

次はバス（お風呂）の語源になった「バース」の街に向かいます。
イギリスが紀元１世紀ごろにローマ帝国の一部だった時に作られた天然温泉施設です。
２時間弱の移動、13時過ぎに到着しました。
昼食は移動中に配られたランチBOXをいただきます。
お味はまぁまぁ、短い見学時間中にお昼調達に走らなくて済んだのは正解でした。

まずはローマン・バス（浴場跡）に入場します。
ローマ人撤退後に廃れていたのを、エリザベス１世の時代に温泉地として復活、 その後、貴族や富裕層の保養地として繁栄しました。

無料の日本語のオーディオガイド入場料に含まれていて、これを頼りに遺跡を巡ります。
街の景色や教会も見たいので、かなり急ぎ足。

浴場の遺構は上からも同じ階からも見られます。
背景にはバース寺院、ローマ人像とかもあり、まさにテルマエロマニの世界、、と思ったら ほんとうにローマの戦士出現！（笑）
緑色のお湯は見た目もあまりきれいではなく、触らないようにとの注意書きがありました。

内湯もあり、キラキラ輝いていました。
サウナとかプールとかいろんなお風呂もあったようです。
かなり保存状態の良い遺跡とのこと。
地下水路にはいまだにたっぷりの温泉が流れているのですが、 ここで入浴することはできません。
天然温泉を味わうには、隣に数年前に作られたスパがあるそうです。

バースの街は、18世紀、ジョージ王朝時代に、貴族や富裕層の保養地として再開発され、 この地方で採掘されるはちみつ色の砂岩「バース・ストーン」で、 ジョージアン形式と呼ばれる美しい建物が多く建てられました。
その街並が完全に保存されていることから、バースの街全体が世界遺産に登録されています。
中でもひときわ存在感を放つのは、巨大なゴシック様式の寺院、バース寺院です

676年にベネディクト派修道院として創建され、数々の変遷ののち、 1499年に司教オリヴァー・キングが再建したのが、現在のチューダー朝様式の建物です。
司教が夢で見たという、天使が天国へ昇降するという旧約聖書の「ヤコブの梯子」が 入口上部の大窓の両側に表現されています。
階段を上り下りする天使たちは今にも落っこちそうな天使がいたりと愛嬌たっぷりです。

内部の豪華で精緻な後期イングランド・ゴシックの高い扇形天井は、バースストーンで作られており、 壁面積の80％が窓であるこの教会の大きなステンドグラスから入る陽光で、明るく柔らかい雰囲を醸し出しています。
窓の大半にはステンドグラスが嵌め込まれていて、 西端には旧約聖書のシーンが56枚も描かれた大きなものもあります。

エイヴォン川に架かる三連の優雅なアーチのパルトニー橋は、 フィレンツェのベッキオ橋のようにお店が並ぶ橋です。
川には3つの半円形の堰があり、小さな滝のような高低差がきれいな模様を描いています。

ふわふわパンが美味しい店があると聞いていたので、行ってみました。
サリー・ランというお店です。
17世紀にフランスからやってきたサリー・ランという女性が作り始めたということで、 パンをお皿のようにして、お料理をのせて食べるのが主流のようです。
お店で食べる時間はないので地下のベーカリーでテイクアウト。
けっこう大きな箱入りのパンです。
Bset Toastedとなっていますが、このままでもふかふか、軽くて美味しかったです。

今回行けなかったのですが、ローマンバースから20分ぐらいのところに、 ロイヤル・クレセント（The Royal Crescent）があるそうです。
後で調べましたが、とても素敵な建物ですね。
長さ約150m、30戸が三日月のような美しい半円を描いてつながるテラスハウスで、 それぞれが地上4階プラス半地下の5階だて、召使部屋まで備えたりっぱな住宅で 当時のセレブ達が居住したり、バカンスのための別荘として利用したそうです。

バースから1時間ほどで着きました。
駐車場横のビジター・センターから、シャトルバスに乗り換えてさらに4分。
シャトルバスの到着地点からもちょっと歩きますが、すでにストーンヘンジが見えています。
ついに来ました！！
ちょっと興奮（笑）
ほんとうに大きいです。

最初に見る６ｍの巨石はヒールストーン、夏至の日には、ここから射した日が中心にある祭壇石にあたり、 冬至の日には対極に日が沈むことから、天体を再現したものともいわれています。
紀元前2,750年頃のストーンヘンジには現存している円形の巨石群の外側に、 同心円を描いた堀が張り巡らされていたそうです。
以前は中に入り石に触れることもできたそうですが、観光客が石を削ったり、落書きしたりで 遺跡がひどく損壊してしまったため立ち入り禁止、離れたところから眺めることになりました。

見学時間は1時間ぐらいだったでしょうか。
ビジターセンターやショップはあるものの、ストーンヘンジ自体は遠くからぐるっと眺めるだけ、 ここに来た！という感慨以外はありません。
まぁそれで十分でしたけど。
バスに戻って、一路ロンドンへ、いつのまにかぐっすり眠ってしまいました。

ビクトリアコーチステーションに着いたのが19：00過ぎ。
心地よい疲れもあって、今夜はビール、と、目の前にあったGREENE KING という看板のあるパブに入りました。
お料理を注文してから、ビールはカウンターで買ってきます。

醸造所系列らしく種類が豊富です。 ここのスタンダードだというIPAと柑橘系のCITRAを頼みました。
お料理はもちろんフィッシュ＆チップス。
お出かけの後のしめに良い美味しさでした。

＊これは想像上の旅行記です。
コロナウィルスによるパンデミック以前の情報から構成してありますので、
現実の状況とは異なったものであることをお断りしておきます。