朝目が覚めるとお日さまの気配、晴れています。
外に出ることはないのだけれど、お出かけの朝は晴れがいいですよね。
ラウンジでゆっくり朝食のつもりなので、身支度を済ませたらチェックアウト、 3/29にオープンしたばかりの真新しい国際線のフロアを進み、Ｒカウンター、 ファーストクラスやダイヤモンド会員専用のチェックインルームに入ります。

成田のＺカウンターと同じものが羽田にもできていました。
夫はダイヤモンド会員だった時期もあるので慣れたもの、おとなしく続きます。
専用の保安検査を通り出国審査場を抜けて右手のエレベーターで「ANA SUITE LOUNGE」へ。

ライブキッチンやバーカウンターもあり、出来立てのお料理もいただけます。
時間外のダイニングｈやバーのカクテルは秋のお楽しみ、 バリスタの入れる珈琲と出来立てオムレツで朝ご飯です。
機内の食事も考えて食べすぎ注意で過ごすうち、いよいよ搭乗時間です。

初めてのファーストクラス、それだけでもワクワクなのに、 このロンドン便は昨年夏に新規導入の「THE SUITE」なのです。
窓際の席が好きなのですが、ファーストクラスの窓際はひとり席、 今回は夫と一緒にお食事やワインを楽しみたいので真ん中の横並び席を選びました。

座席にはANA初の大型43インチ４K対応モニターがドーンと据えられ、 その前にはソニー製の高性能ヘッドフォンとアメニティボックスが、 下の段にはリラックスウエアが置かれています。
アメニティは資生堂 ザ・ギンザ、ボックスはスーツケースのミニ版で、 リモアやサムソナイトの時もあったようですが、今はグローブ・トロッター、 かわいい！

すぐにウエルカムドリンクが配られます。
シャンパンといきたいところですが、 離陸後のクリュグを楽しむために、ここはオレンジジュースをチョイス。

トイレの空きのタイミングでしょうか、お着換えしますか？ときかれたので、 備え付けのリラックスウエアにお着換え、なかなかいい着心地です。
そのほかのアメニティはＣＡさんが運んでくる中から欲しいものを選びます。
リップクリームとソックス、機内wifi利用コードとファストトラック利用券も忘れずにいただきました。
100Mbまでとはいえ、wifi無料はうれしいですね。
離陸したらお友達にラインしなくちゃ。

ファーストクラスのお楽しみなんといっても機内食、 シートベルトのサインが消えるとおしぼりが運ばれ、飲みものを聞かれます。
もちろんクリュグなのですが、もうひとつのシャンパーニュ・ジャクソン・キュヴェも 飲んでみたかったので、両方お願いしちゃいました。
ジャクソンもアミューズにぴったりで美味でした。

ここからコースメニューが始まります。
和食か洋食を選ぶのですが、わがままを言って組み合わせたり、飛ばしたりもできるようです。
ワインを楽しみたいので、ふたりとも洋食をチョイス。
アペタイザーはキャビアの添えられた毛ガニのメニュー、キャビアが瓶でつきました。
美味しい〜〜

もう一品いかがですかと聞かれて、お腹を考えてひとつずつ頼んでちょっとお味見。
サラダの後はスープ、メイン、チーズプレート、デザートと続きます。
メインは夫は牛ヒレのロースト、わたしはスープを飛ばして焼きタラバにしたのですが、 それでもお腹いっぱいです。

ワインはお料理に合わせて、白はアルガ・ブランカ・イセハラ 2017 、アクスティック・ブラン 2017 、 赤はシャトー・ブラネール・デュクリュ 2011とマルケージ・アンティノリ ティニャネロ 2015と たくさんいただいてしまいました。
チーズをいただきながらワインをゆっくり片づけて、デザートはあとにします。

食べ終わって映画を観ようとしていたら、 「お休みになるときはこちらでどうぞ」と隣の空いている席をベッドメイクしてくれました。
夫も向こう側の空席をベッドメイクしてもらっていました。
ひとり２席使用は空いていればこそですけど。
気になっていたジョニーウォーカーを贅沢にもハイボールでいただきながら、映画を観て、 眠くなったところで隣のベッドに。

どのくらい眠ったでしょうか、喉の渇きで目覚めたので、 季節限定のラフランスのジュースをお願いします。
ここで、後にしてもらっていたデザートをダージリンファーストフラシュでゆっくり楽しみました。

到着２時間前くらいになると軽いお食事タイムですが、 はじめに選ばなかった和食の方のコースが出てきました。
「1食目の和食が余っていたら到着前にお願いします」と最初に聞いてみるとよいと ブログで読んだことがあったので、頼んでみたのです。
せっかくですので日本酒、大七 純米大吟醸 箕輪門をいただきます。
夫は、醸し人九平次 純米大吟醸 別誂 をチョイス。

定刻より少し早めにターミナル３に到着しましたが、 かなり端っこのようでずいぶん歩きました。
ファストレーンのおかげで、イミグレはすいすい通過、 ヒースローエクスプレスを目指して地下へ降りていきます。

チケットは日本で購入ずみ、車内改札なのでホームへまっすぐ、 やってきた電車に乗車しました。
スターアライアンスGoldメンバーは、カードを見せるだけで ビジネスファーストクラスに無料アップグレードされるので、 一等席に座って検札を待ちます。
発車後ほどなくして、係員が現れたので、 プリントアウトしたチケットとカードを見せると、 機械でバーコードをスキャンして終了、15分ほどで快適にパディントン駅に到着しました。

ロンドンでのお宿はハンプトンバイヒルトンロンドンウォータールー、 明日からのためのオイスターカードを購入してから、 タクシーで移動、チェックインです。

ロンドンに着いたばかりですが、一か所だけお食事を兼ねて観光します。
多彩な所蔵品で知られる、ヴィクトリア＆アルバート博物館です。
ランベスノース駅からピカデリーサーカス駅で乗り換えてサウスケジントン駅へ、 30分ほどで到着しました。

収蔵品があまりに多くて時間がかかるため、今回の旅行ではゆっくり回る時間は取れませんが、 世界最初のミュージアムカフェと言われる美しい内装のカフェだけでも寄ろうと思ったのです。
幸い到着は金曜日、夜間営業の日で22：00まで開いていますし、 13：00〜19：00はここのモリスルームでアフタヌーンティが供されます。
19世紀初めのバーレイ社のアンティーク食器でサーブされ、当時のレシピを再現、 まるでヴィクトリア時代にタイムスリップしたような優雅なものらしいです。

それが食べたくて、念のため問い合わせもしたところ、 時間的に無理と分かったため、先に少し見学をして、遅めのお夕飯をいただくことにしました。
（問い合わせへのお返事がとても丁寧だったと夫が感激していました。）

入れる時間になるまで、いくつかの展示物を見学しました。
絶対見たかったのが、レベル2のルーム64にある「レオナルド・ダ・ヴィンチのノート」
びっしりと細かい字で書きこまれたノートにはダビンチの性格が現れている感じでした。
1500〜1700年代の王室コレクションが並ぶイギリスコレクションでは、 横幅３ｍ４「ウェアの大ベッド」にびっくり。
ハートフォードシャーのウェアにあった旅館の大ベッドだそうで、 シェイクスピアの『十二夜』(1601)のセリフにも出てくるぐらいに有名だったそうです。
イタリアをはじめとしたヨーロッパの有名な彫刻が並ぶカストコート（ルーム46b）は、 全部レプリカ、たいしたことないだろうと思っていたのですが、 意外に圧巻、見ごたえありました。

19時を過ぎたので、モーリスルームに向かいます。
カフェテリア方式のカウンターで食べ物を買います。
飲み物やペストリー、ケーキはもちろんのこと、サラダやキッシュ、サンドイッチ、 グラタンなど、いろいろなメニューがありました。

美味しそうだったけどまだお腹もすかないので、 アフタヌーンティの気分でスコーンと紅茶、クリームティにしました。
ふたりで15ポンド弱、セルフサービスなのでお値段お手頃ですね。

モリスルームは落ち着いたモスグリーンを基調に、 花柄を中心としたパターンと中世風のデザイン、若いころの作品とは思えない渋い作りで、 とても落ち着きます。
お部屋は他に２つ、白地に青い絵柄のタイルが印象的なポインター・ルームと 天井から壁、窓のステンドグラスまで、美しい装飾で埋め尽くされたギャンブルルーム どちらも素敵でした。

クリームティで優雅な気分を味わった後は、10分ほど歩いてハロッズへ。
みなさまよくご存じのあのデパートです。
まずはエジプシャンエスカレーター、クラシカルなエレベーターで最上階に上がり、 エスカレーターの装飾を楽しみながらゆっくり降ります。
大きな彫像や細かいレリーフ、エスカレーターの裏側にまでエジプト文様があって まるで遺跡の中にいるような気分になります。

ハロッズは1898年に英国で初めてエスカレーターを導入したことでも有名ですが、 現在の見事なエジプト様式は、2010年までエジプト人実業家のアルファイド氏が オーナーだったからだそうです。
この方はダイアナ妃と一緒に事故死した方のお父さんで、 エスカレーターの地階にはふたりを悼む銅像作られ、一昨年撤去されるまで観光名所でした。

途中３階のリワーズステーションに寄って通販で発行されたリワーズカードを受け取り、 １階に降りてフードホールを探索しました。

１階は日本でいうならデパ地下、スィーツやお惣菜などの販売とイートインです。
販売されているものはもちろん高級食材が多いのですが、 壁や天井なども重厚で豪華、見ごたえがあります。
あちこち、キョロキョロうろうろ。
美味しそうなものもたくさんありましたけど、なんといってもお値段も高級。
ワインやおやつなどの食料調達は近くのウエイトローズに寄ることにして、 こちらは見るだけです。
ウエイトローズも十分高級なスーパーマーケットなんですけどね。

イートインも昨年大改装をしたそうで、 中央のワインバーを囲むようにして、シーフード、パスタ、寿司、インド料理、グリルの ５つのコーナーにまとめてありました。
係の人が希望のところに案内してくれるようで、 こちらもハイレベルフードコート、レストランレベルです。

もうひとつ注目の場所があります。
２月にティファニーのブルーボックスカフェができたのです！
ニュースで知ったときには詰め込み済みの日程に入れるのはもう無理、 秋の香港で行くのだからと、今回はあきらめ、お写真だけ撮りに行きました。

外からの専用口もあるようですが、１階からも階段で下りて行けます。
ティファニーカラーの中にニューヨークっぽい塔と標識、指輪ケースを模した椅子があり、 記念撮影できるようになっていました。

お土産は買いませんが、ビックなテディベアのお迎えに会いたくて、 地下のギフトショップものぞいてみました。
エレベーターで地階へ降りると、、、ほんとにおおきい！！。
感動して記念撮影しちゃいました。
フロアの中にもトートバッグなどのお土産に混じって、 いろんな衣装の大小のテディベアがいっぱいでした。

＊これは想像上の旅行記です。
コロナウィルスによるパンデミック以前の情報から構成してありますので、
現実の状況とは異なったものであることをお断りしておきます。