ニューヨーク行きの飛行機は午後発なのですが、 ここにしかないファーストクラスターミナルを目いっぱい楽しむために、 朝の早い時間にターミナルに向かいます。
ヒルトンは空港内のホテルですが、ターミナルはいったん外に出た別棟、 途中のカウンターでチェックインするにしても、 ガラガラとスーツケースを引いて歩くにはけっこうな距離です。
正式な入口は車寄せのある２階と聞いていたので、 ちょっと贅沢してタクシーで乗り付けることにしました。

直線距離では目の前ですが、空港ですからぐるーっとまわって到着します。
入り口でタクシーを降りると、すぐにスタッフがお出迎え、 ソファーに案内してくれました。
荷物とパスポートを渡してチェックイン、セキュリティチェックのあとラウンジに入室となります。

このターミナル内では、専属の担当者が1人つきます。
わたしたちについてくれたのは笑顔のすてきなお姉さま。
設備などの説明を一通りしたあと、 「何かあったら私に声をおかけくださいね」とフレンドリーな笑顔で言われて、 緊張がほぐれました。
出発時間近くになりましたら、またお声をおかけしますので、どうぞごゆっくり、と。
出入国審査まで同行してくれるので、パスポートは預けたままとなります。

手荷物検査を終えてすぐにあるのが、小さい免税店エリア、小さいながらも、 お酒などの品ぞろえはなかなかです。
横のショーケースにはルフトハンザダックが飾られていました。

ラウンジ内はとてもゆったりしたつくりで、 先ほどのソファでもそうでしたが、どの席にもドライフルーツやナッツがたっぷりとおかれ、 飲み物がオーダーできるようにメニューが置かれています。

この飲み物メニューがまたすごい。 20ページ以上もあって、フレッシュジュースだけでも10種類以上。 ビールはもちろん、ワインやシャンパーニュも豊富、 ウィスキーに至っては100種類以上もあるそうです。

ソファスペースにはしゃれたバーカウンターがあり、 ここで飲むこともできます。
カウンターの上にはおつまみのチェリーの小鉢とハリボーのタワー
ドイツのラウンジではおなじみのハリボーもこんな風に置かれると素敵なオブジェですね。

今回利用しませんでしたが、豪華なミニバーのある「Cigar Lounge」、仕事用の個室や、 お子さま向けのキッズスペースなどもあります。

ぐるっとひと回りしたところで、バスタブの空き具合を確認しに行きます。

バスルーム担当の人に声を掛けると、今は他の方が利用中とのこと。
バスタブがあるほうが良いですか？と聞かれたのでぜひバスタブをとお願いすると、 少し時間かかるかもしれませんが準備できたら呼びに行きますとのお返事です。

待つ間に朝食を食べることにしました。

軽食コーナーもありますが、ゆっくりいただきたいので、横にあるダイニングエリアへ。
きれいにセッティングされたお席は一流レストランそのものです。

中に入るとすぐにウェイターさんがやってきて、席に案内してくれました。
メニューからメインをオーダーし、あとはビュフェコーナーでチョイスするスタイルです。
朝食なので、メインは卵やソーセージなどの軽いものですが、 ブュッフェコーナーには様々なサイドディッシュが並んでいます。

ジャンパンをオーダー、運ばれてくる間にメニューを眺めていると、 チェックインを担当した方が来て、 搭乗時刻を案内しながら、搭乗券をホルダーに入れて渡してくれました。

お勧めのシャンパーニュには 切りたて生ハムとチーズをお供に。

シリアルやヨーグルト、スィーツも豊富。
トルコ以来お目にかかっていなかったコムハニーが、ドーンとおいてあったのもうれしかったです。
ハム類、サラダにチーズ、プレッツェルやいろんな種類のパンなどが並んでいます。

白ソーセージ、ヴァイスヴルストがビュッフェコーナーにあったので、 メインはエッグベネディクトをチョイス。
食べ終わる頃に、バスルーム担当の方がバスルームが空きました、と。
ナイスタイミングです。

実はこちらのバスルーム、とても楽しみにしていたんです。
バスタブ付きというだけでもすごいのですが、すてきなおまけがあるのです。

ここでしか手に入らない、「Lufthansa First Class Terminal」の刻印が入った特別なアヒルがもらえるのです。
季節によって色柄は変わるそうで、この時は真っ黒い体にゴールドのくちばしという、 ちょっとかっこいいアヒルちゃん。
これ欲しさに、お風呂なんてめんどくさいと渋る夫をつき合わせちゃいました。

バスルームはとても広くて天井も高く、高級ホテルのよう。
ベンチにバスローブ、アメニティはETROです。
シンクの裏側には、左右にトイレとシャワールームもありました。

目的のアヒルちゃんは、受付で「置いてあるのをお好きなだけどうぞ」と言われて、 ２羽いただいてきたのですが、バスタブの傍らでもう1羽がお出迎え。
３羽お持ち帰りとなりました。

お湯を張って、バスソルトを入れてリラックスタイム、 アヒルちゃんをツンツンしながら、優雅な時間です。

シャワーの後は、紅茶をいただいて窓際のチェアーコーナーへ
これはマッサージチェアではなく、静かな音楽とともに、ゆっくりといす自体が動くスイングチェアです。

前後にゆらゆらと揺れながら、頭の後ろ側からリラックスできる音楽が流れてきます。
背中全体で感じる穏やかなヒーリングミュージック、、湯上りにはうとうとといい気分。
備えつけの毛布をかけたら、しばしまどろんでしまいました。

目が覚めるとけっこう時間が経ってしまっていました。
時間が来たらお呼びしますと言われていたものの気になり、 電光掲示板を見に行ったりウロウロ。
ちょうど行き会った担当の方に、まだお時間ありますからゆっくりなさっててと言われてしまいました。
身づくろい（笑）してソファに移動、 しめの飲み物はジャスミンティーです。

だいぶたってから、「搭乗のお時間になりました。」と声をかけられて エレベーターで１階に案内されました。
ここが出発ゲート、便ごとにカウンターが分かれていて、名前の確認があります。
ニューヨーク行きは一番手前でした。
カウンターの右手にあるファーストクラスターミナル専用のイミグレーションで搭乗券を見せて パスポートを受け取ります。

「お車の準備ができるまで少々お待ちください」

ここからが、このファーストクラスターミナルのサービスの締めくくり、 搭乗機までの車での送迎サービスです。
外には、ベンツのほかにポルシェも並んでいます。
同じ便の利用者が何人かいると、ベンツのワゴンになるらしいのですが、 幸い今回はわたしたちだけ、乗せていただいたのはポルシェ、 パナメーラという４ドアセダン、、、超高級車だそうです。
（車には詳しくないので後で調べました）

車に乗り込み、たくさんの飛行機が駐機する中を縫うようにドライブ。
タラップまでの空港バスに乗るのとは違って すごいセレブ気分ですね。

数分で搭乗する飛行機の目の前に到着しました。
あとはドライバーさんが先導して連れて行ってくれます。

エレベーターで、真上のボーディングブリッジまで上がり、 そこで同じフライトの方たちと合流するのですが、 ドライバーさんがわたしたちを優先して誘導してくれたので、スムーズに機内へ入ることができました。

＊これは想像上の旅行記です。
コロナウィルスによるパンデミック以前の情報から構成してありますので、
現実とは異なったものであることをお断りしておきます。